数少ないお気に入りの本を読み返しておりました、翠(みどり)です。
読み返していたのはこちらの本。
「シンプルだから、贅沢」ドミニック・ローホー 著/原 秋子 訳
この本は、シンプルな生き方と、その先にある豊かさや幸せについてのヒントがたくさん綴られています。とても読みやすいけれど、ハッとするようなことがさらりと書かれていたり。
私にとっては、自分のなかに詰まりが感じられるときや、すっきりしないときに読むと元気になるお薬のような本です。
今回も、読み終えてから自然と引き出しの中を整理したり、いらないものを手放したりしました。すっきり!やはりこの本は効く。
そして次の文章から、また新しい気づきもありました。
バイキングスタイルの食事が嫌という人もいるでしょう。どの料理がいちばん美味しいのかがわからないので、すべてを試してみたくなり、結局食事を味わうという本質的な楽しみを台無しにしてしまったりするからです。
(「シンプルだから、贅沢」1 ものから身軽になると言う贅沢 25頁より引用)
私たちの体のみが、ものの好みを言えるのです。体にとっては、ブランド名もロゴマークも何の意味もなしません。体が求めるのはただひとつ、「心地よさ」。
(「シンプルだから、贅沢」8 上質を見極める楽しみ 145頁より引用)
バイキングのお話、完全に私のことですわね。
バイキングを適量で済ませられた試しがありません。当然のように全種類制覇する気持ちで挑んでいるので、いつもお腹がはち切れんばかりに食べてしまいます。
…確かに、一度にあれもこれも次々にたくさん食べてしまっては、ひとつひとつをしっかりと味わえないし、食べた後もおなかいっぱいで動くのもおっくうなくらいですから、体にも負担がかかって心地よいはずもありません。
じゃあどうすればいいかと言うと、
シンプルに、とっておきの好きなものだけを、自分が心地よいと思える量だけ食べる。
ん?
…これってめっちゃ贅沢なことでは!?!?
あらゆる選択肢がある中から、自分の好きなものだけを選べる。
しかも心地よく感じる量だけ。
それをうんと味わう。
わ〜なんて贅沢なことなんだ!
こうして新たな気づきを得たのでした。
日々のさまざまな選択も、自分の好きなものを、心地の良い量だけを選ぶ。
もちろん自分の好きなものは自分にしかわかりませんから、他人の目を気にするのではなく、自分の本音に耳を傾けることが大切になります。そうすれば自ずと、無駄なものは削ぎ落とされていき、自分だけのシンプルなスタイルが作られていく。
そして生き方もシンプルになり、今ある豊かさや生きている幸せを感じることに繋がるのではないかと、私は感じました。
バイキングのくだりでこんなに腑に落ちる食いしんぼうな読者は私くらいでしょうが…笑
シンプルライフやミニマリズムなど、少ないもので豊かに暮らすことに興味や関心がある方にとってもおすすめの本です。
気になった方はぜひ読んでみてくださいな。
私もドミニック・ローホー氏の本はこの1冊しか読んだことがありませんので、他の著書も読んでみようと思います。
それではごきげんよう〜